本や雑誌が売れなくなり、書店がどんどん減っていく世の中のトレンドですが、日販は“本”の持つ力と価値を信じ、その価値が求められる限り、本業を改革し、人と本の出会いの場を創造し続けたいと考えます。

その中で私たち「出版流通学院」は教育や人材育成の面から書店経営にアプローチし、書店様のマインドを変え、変革や創造のアクションを起こしていただくためのきっかけづくりや、書店運営に必要なナレッジやスキルを習得していただくための機会を提供しています。また、私ども日販の営業担当者に対しても、書店様の課題を解決し、読者からの支持を得られる店づくりをバックアップできるよう研修を実施してレベルアップを図っています。一方、情報やデータ面からは、書店経営の実情を計数的に把握した統計資料から、書店の具体的な実務を網羅したマニュアルまで編纂・発行し、書店の経営改善の指針やスタッフの教材として役立てていただいています。

書店の存在価値は不変だと思いますが、そのあり様を変化させなければ生き残れない状況に来ています。打開するための唯一の正解はなく、絶えず新しいことに前向きに挑戦し続けることで最善の策を導き出すしかありません。そのためのマインドを醸成していく機関として、「出版流通学院」は存在価値を高めて参ります。