第56回日販マネジメントセミナーを開催しました

日本出版販売株式会社(代表取締役社長:平林 彰、略称:日販)が運営する出版流通学院(学院長:吉川 英作 日販代表取締役副社長)は、2月13日、「第56回 日販マネジメントセミナー」を東京都文京区の東京ドームホテルで開催し、全国各地の取引先等から約80名が参加しました。

 

 開講の挨拶に立った吉川 英作 日販代表取締役副社長は、「出版流通学院は今年で30周年を迎えました。30年間の功績は「人」だと思います。書店業界のレジェンドと呼べる方々や若手の経営者を輩出していることは私たちの誇りです。本日のセミナーは『本のある空間』や『新しい書店』をテーマとして構成していますが、日販でも『箱根本箱』『文喫』『BOOKPARK miyokka!?』など、新しいことに挑戦しています。本日の講演・シンポジウムを、改めて新しい書店の姿について考える場にしていただきたいと思います」と述べました。

第1部の基調講演では、一橋ビジネススクール教授の楠木 建氏が「イノベーションの本質 ―それは何ではないか―」と題し、「進歩」と「イノベーション」の違いなど、豊富な事例を踏まえて解説しました。また「行き詰まりはむしろチャンス」と、出版業界でイノベーションを起こせる可能性も示唆されました。

 第2部では2015年に『スクラップ・アンド・ビルド』で芥川賞を受賞した小説家の羽田圭介氏と、アイドルグループ「でんぱ組.inc」の元メンバーで現在は書店「夢眠書店」の店主を務める夢眠ねむ氏を迎え、「30年後の書店/書店の未来について考える」と題するシンポジウムを開催しました。2019年11月に募集を開始した「30年後の書店の姿は?『書店の未来』アイデアコンテスト」(主催:日販 出版流通学院)で寄せられたアイデアを踏まえて、「場」としての書店の姿やその役割、そこで働く書店員や本そのものがどう変わっていくのかをテーマに、フリートークを行いました。

 参加者からは「30周年に相応しい、これからの書店業界の在り方を模索しようという主旨が伝わるセミナーだった」と好評を得て、盛況のうちに終了しました。

 日販は今後も取引先の経営支援および人材育成のため、セミナー・研修の開催などに取り組んでまいります。

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