2020/3 出版流通学院

今回は、書店ではたらきたい!と考えている卯三男(うさお)さんに、書店で働いて5年になる久満子(くまこ)さんから、書店で活かせるスキルやポイントについて、❝ ぴったり度 ❞として、チェックリスト形式でアドバイスしてもらいました。そんなふたりの会話をお楽しみください📙

ねえねえ、くまこさん。
書店って知的なイメージだし、
本がずらーっときちんと並んでいるところは爽快 ♬
意外ときっちりかっちりなボクの性格を活かせそうかなって。
静かな環境で落ち着いてお仕事できそうなのもいいよね。
でも…実はあんまり本を読まないから不安なんだ、
何かアドバイスをくれない?

書店ではたらきたいって、うさおさん!
とってもうれしいな 🌸
本をあんまり読まないってことを心配しているようだけど、
問題なし!
じゃあ。書店でのお仕事に活かせるスキルやポイントを
チェックリスト形式でアドバイスするわね。
本が好きってことだけじゃない、
お客さんとのコミュニケーションや売場づくりなど、
うさおさんの好きを活かせるところがきっとあると思うわょ。

書店のお仕事にぴったり度チェックリスト

書店は小売業ですから、お客さんとの接点も多く、いろいろな細かいお仕事もたくさんあります。商品の整理整頓、売れ筋商品や新刊の確認などなど、一般的な小売店のお仕事と変わりません。

ここでは、書店で活かせるスキル、習得しておきたいスキルを、あなたのぴったり度チェックとして、リスト形式で見ていきたいと思います。

あなたはぴったり度何パーセントのチェックが一番多いですか? 80%、100%、120%?

あなたのぴったり度 80%  ≪なんなくお仕事できちゃう≫

 静かな場所が好き

基本的に書店は静かなところ。BGMもクラシック系が多いから落ち着いて優雅な気分になれるのょ。

いいね!
クラシック大好き♬ チャイコフスキーとか。。。

 整理整頓が好き

曲がってる、ズレてる、順番通りじゃない!
いや、それはもう気になります!
店内を整理整頓しながら、売れている本をチェックしたり、あの作家さんの新刊出てる~などなど、いろいろ見て回ったりしてね。
でも、実はお客さんに見やすく、興味をひく並べ方になっていたりもするんだょ。

わかるわ~。ズレてると直したくてうずうず、うずうず。

 人と話すのが好き

やっぱり書店も小売業だから接客は大切。
書店員さんに、書店員になった動機を聞くと「販売の仕事が好き」「人と接する仕事が好き」というお客さんとのコミュニケーションを重要視している人もたくさんいたのょ。
下の「 書店で働く方々へのマインドアンケート調査 」を参考してみてね。

そうかぁ~。お客さんに喜んでもらえるとうれしいもんね。
やりがいにつながりそうだな。

☑ 本が好き、書店が好き

書店員さんが書店員になった動機で一番多いのは、「本を読むのが好き」(76.6%)、「本に囲まれて働きたい」(59.1%)と、“本に関わる”理由は2つとも半数を超えているの。やっぱり本が好きな人にとっては、本に囲まれてお仕事ができるって最高だね。
でも、本に詳しいことが絶対条件、というわけではないと思うょ。

☑ 世の中の最新情報には敏感

お客さんのさまざまな要望に的確に応えたり、喜んでもらえるためには、普段から「今、世間では何が起こっているのか」「何が流行っているのか」など、最新情報を常にチェックすることも必要ね。
興味のある分野だけでも新しい情報やトピックを知っていると役立つ時があるょ。

流行は書店の品揃えや陳列にも影響するんだね。

「書店で働く方々へのマインドアンケート調査」

Q:書店員になった動機はなんですか?

▶ もっとくわしく「書店で働く方々へのマインドアンケート調査」

▶ もっとくわしく「お店が元気になる接客基本セミナー」

あなたのぴったり度 100%  ≪楽しくお仕事できちゃう≫

☑ 記憶力はいい方

「この本ありますか?」お客さんからの質問で一番多いのはこれ。
ちゃんと、正しい書名や著者名がわかっている場合もあるけど、「今日新聞に載ってたやつ」「電車の広告にあったやつ」など、ふわっと、あやふやな情報だけで商品を探さなければならない場合もあるの。
そんな時は、書影のイメージに書名、著者名を漢字で正確に覚えていることが強いミカタになるのょ。

なるほど。
トランプの神経衰弱みたいだね。

☑ 工作が好き 

POPや棚づくりなど、売場を華やかに演出することができると、お客さんの目を引くこともできるし「これがおすすめです!」という強い思いをより伝えやすくなるわね。
ラッピングの方法をマスターできたら、クリスマスの時期には大活躍まちがいなし!

POPづくりかぁ。かわいいイラストや文字が描けるようになれたらいいなあ。ラッピングもマスターしたいし、セミナーを受けてみようかな。

☑ 自己表現が得意

POPや棚づくりもそうだけど、お客さんに、ぜひ手にとって読んで欲しいおすすめの本があったら、テーマに合わせたフェアを展開したり、商品の並べ方を考えたり、自己表現を全開に発揮する絶好の機会。それがお店の売上につながれば、さらに楽しくお仕事できちゃうね。
書店員さんへのアンケートでも、好きな業務の第3位が「フェア商品展開・店内装飾」だったのょ。

☑ 冷蔵庫の整理がうまい人

決められたスペースを最大限活用して収納できる力は、返品作業や棚卸しで役立つこと間違いなし!

箱にぴったりきっちり本が収まったら気持ち良さそうだね。

 探求心が旺盛

膨大な数の本をすべて把握するのはもちろん不可能だけど、常日頃から、アンテナを張り巡らせ、SNSを活用したり、世の中のニュース、放映中の映画やドラマなどの原作をチェックしてみたり…、いろいろなことに興味関心をもてるといいわね。
そうしていると、自分の知らないことを知るきっかけとなって、自身の世界も広がると思うわ。

どんなジャンルにも興味を持つことが大切だね!日々勉強ですね。

「書店で働く方々へのマインドアンケート調査」

Q:好きな書店業務は何ですか?

▶ もっとくわしく「書店で働く方々へのマインドアンケート調査」

▶ もっとくわしく「すごいPOPの描き方教えますセミナー」

▶ もっとくわしく「効果が出る手書きチラシセミナー」

▶ もっとくわしく「お客様が喜ぶラッピングセミナー」

あなたのぴったり度 120%  ≪やりがい成長をガツンと感じます≫

☑ 何かを企画するのが好き

企画力を活かせる書店のおしごとはたくさん!
フェア、棚づくり、オリジナルキャンペーンなどなど。

僕はいま、家庭菜園にはまっているのだけど、家庭菜園コーナーを作ってみんなにその楽しさを伝えたいな~!

☑ イベントでは盛り上げ役

うさおさんはイベント好きって言ってたょね★
書店では、サイン会にトークイベント、読み聞かせ、占い、料理イベントなどなど、たくさんのイベントを運営するチャンスがあるわ。

イベント好きな僕にピッタリだね。たくさんお客さんを呼んじゃうぞ!

☑ ジェスチャーゲームが得意

最近、ありがたいことに、外国のお客さんも増えているから、外国語が苦手でも、ジェスチャーとかを使って積極的にお客さんとコミュニケーションをとれる人は喜ばれるね。

人類みな兄弟、基本的に大事なのは心だからね💛

☑ 衝動買いが多い

お店には、なにげなく商品が並んでいるように見えても、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)という 、計画的かつ理論的に、商品の魅力を引き出すワザを使って並べていたりするのょ。
ついつい衝動買いをしてしまううさおさんは、どういう売り場が惹きつけられるか、わかっているんじゃないかな?

お客さんを惹きつける並べ方、工夫があるなんて知らなかったょ。
詳しく知りたいな!

☑ どちらかというと数字は得意

お店をやっていくのに、避けて通れないのが売場管理。
売上高や粗利益につながる数字、商品在庫に関する数字、坪効率などなど、売場作りに関する数字を理解し、利益を出す数字力を身につけられるといいわね。
うさおさんは、お店を経営してみたいって思わない?

そうかぁ。数字にはちょっと苦手意識があるからなぁ~。
「売場計数に強くなるセミナー」を受けてみようかな。
お店の数字を超基本から教えてくれるって書いてあったし!

▶ もっとくわしく「超現場型VMDセミナー」

▶ もっとくわしく「売場計数に強くなるセミナー」

▶ もっとくわしく「万引きロス対策セミナー」

くまこさんありがとう。
書店でのいろいろなお仕事に活かせそうな僕の得意ポイントについて、今の自分ができそうなところから、これから学んでみたいところまで、見えてきたような気がする。
まずは、気になるセミナーを受けてみることにするょ!

ちなみに。
書店で本の角を整えながら歩いている人がいたら、その人の職業はきっと書店員さん!
ついついやってしまうのょね~。
うさおさん!がんばってね。

ネット通販や電子出版物の市場が増すにつれて、紙の本は縮小傾向にあり、実際に足を運ぶ必要のある書店さんは、確かに苦しい状況にあります。書店・書店員さんは、そうした時代の流れの中でも、改めて紙の本の魅力をお客さんに伝えることのできる素敵なお仕事ですね。