2020年1月23日 1.「タッチポイント」とは? ~ 本との接点 ~ 現在、読者が ❝本❞ を手にするところは、 書店にコンビニ、古本屋さんや図書館 ...教科書もそう。 はたまた、出版社さんから直接といった場合もあるでしょう。 そして、インターネット。 ネットがつながっていれば、どこにいても ❝本❞を購入できるし、 加えて、電子出版物もその利用者を増やしていますね。 そんな、読者が ❝本❞ と出逢い、触れ合うさまざな接点を、 「出版物販売額の実態」では ❝タッチポイント❞ と定義し、 各タッチポイントの市場規模をまとめています。 ここでは、主なタッチポイント別の「年間1人あたり購入額」を 見てみましょう。 ➡「出版物販売額の実態」ご案内のページ ➡ 昨年の「タッチポイント別市場規模」のページ 2. 年間1人どれくらい使う? まずは、書店 📚 2018年度に書店で購入した出版物の金額は、7,577円 (前年比92.6%) 、 5年前の2014年度は 9,713円でしたので、約2,000円も減ってしまいました。 冊数にすると、文庫で2.9冊、コミック3.3冊、どちらも 約3冊の減少となります。 対して、インターネット 💻 2018年度にインターネットで購入した出版物の金額は、1,678円 (前年比105.7%) 、 5年前の2014年度は 1,289円でしたので、約400円弱増えています。 そして、電子出版物 📱 2018年度に電子出版物に使った金額は、2,432円 (前年比125.6%) 、 5年前の2014年度は 1,093円でしたので、約1,300円も増えています。 電子出版物の場合、読み放題サービスやマンガアプリなど、 多種多様なサービスがあり、単純に冊数での比較できませんが、 電子出版物を利用する読者は増えており、今後もますます増えていくことでしょう。 主なタッチポイントにおける、年間1人あたり購入額の5年推移 現在、読者が ❝本❞ を手にするところは、 「書店」が1番のタッチポイントとなっていますが、 その購入額は年々減少しており、その減少分の代わりとなるように、 「インターネット」や「電子出版物」の購入額が増えています。 今後は、インターネット経由での出版物の購入や、電子出版物の金額が どれくらい伸びるのかに注目しつつ、新たに生まれるタッチポイントにも期待し、 読者がより多くの ❝本❞ と出逢い、触れ合う接点がもてるといいなと思っています。 「1人あたり」とは、 「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(各年1月1日現在)」 (総務省 自治行政局住民制度課)を元に算出。 📚 書店 ▶ 実店舗を持ち、出版物を販売する小売店 💻 インターネット ▶ インターネット上の書店 📱 電子出版物 ▶ 電子書籍、電子コミック、電子雑誌 PC、モバイルデバイス上で閲覧可能な商業出版物のデジタルコンテンツと定義 学術ジャーナルは含まない 📘 中古本 ▶(比較的発行の新しい)リサイクル本を扱う書店と古書店で販売された出版物